完成を目指さないことが、続ける鍵だった。
完璧を目指していた頃、
なかなか始められなかった。
始めても、すぐに手が止まってしまった。
「理想と違う」という言い訳が、いつも頭の中にあった。
でも、ある時ふと気づいた。
完成なんて、そもそも幻想じゃないかと。
やればやるほど、
「もっとこうしたい」が生まれる。
終わらせようとするほど、
不完全さに苦しむ。
だったら、「未完成のまま続ける」方がいい。
完璧より、継続。
完成より、進化。
作品は閉じたものでなく、
開かれたままでいていい。
小さな一歩を積み重ねるうちに、
気づけば景色は変わっていた。
誰かがそれを「完成」と呼ぶのかもしれない。
でも、自分の中ではまだ途中だと思っている。
それが嬉しい。
続ける余白があるということだから。
「終わらせるため」にやるのではなく、
「育てるように」進める。
その意識があるだけで、気持ちは軽くなる。
大事なのは、完成させることじゃない。
止まらずにいられる設計をすること。
完璧を求めていた頃は、毎日が苦しかった。
でも、未完成のまま進んでいいと思えたら、
作ることが喜びに変わった。
続けられる人は、完成にとらわれない人かもしれない。
だから今日も、完璧じゃなくていい。
少しだけ進めたら、それで十分。
完成を目指さないことが、
自分にとって一番確かな「続ける鍵」だった。