10月1日(水):中身も大事だけど、見せ方も大事

見せ方もまた作品の一部
作品は、見せて初めて完成する。僕たちはつい、作品を中身だけで評価してしまいます。どれだけ時間をかけて書いたか。どれだけ技術を詰め込んだか。もちろん、中身は大切です。

実は見せ方もまた、作品の一部なんです。なぜなら、どれだけ良いものを作っても、見せ方が雑だと、相手に届かないから。

伝わらなければ、存在しないのと同じ
たとえば文章。2,500文字のエッセイを書いたとしても、改行がなく、一気に文字が並んでいたら、読む気が失せてしまいます。

イラストも同じです。せっかく描いたのに、暗い部屋で撮った写真を投稿したら、その魅力は半分以下になってしまう。作品そのものの価値と同じくらい、見せ方に価値があるんです。伝わらなければ、存在しないのと変わらない。

見せ方は翻訳
ここで大事なのは、見せ方は飾りじゃないということ。僕にとって、見せ方は翻訳に近い。たとえば、あなたが日本語で素晴らしい文章を書いたとします。英語圏の人にそのまま渡しても、伝わらない。

だから、翻訳する。同じように、SNSに投稿するときも、相手が読みやすい形に翻訳する必要があります。短い文に分ける。シンプルな言葉にする。視覚的に読みやすいように、行間をあける。

それは作品を変えることじゃなくて、作品の本質を、相手に届く形に直すことなんです。

余白をデザインする力
もうひとつ大切なのが、余白の使い方です。全部を説明しようとすると、かえって重たくなる。逆に、あえて言葉を削って、空白を残す。

すると、聴く人の心がその空白を埋め始めます。自分ならこう考えるな。これは自分のことかもしれない。余白があるからこそ、相手が能動的に関われる。

そして、そのとき作品は自分ごとになる。見せ方とは、ただ飾ることじゃなく、余白を設計する技術でもあるんです。

見せ方で、自分の核が見えてくる
面白いのは、見せ方を工夫する中で、逆に自分は何を伝えたいのかがクリアになること。この一文をタイトルにしたらどう響くだろう。この一枚を一番上に置いたら、どんな印象になるだろう。

試して、反応を見て、また整える。その繰り返しの中で、自分が大事にしているもの、削っても残したいものが浮かび上がってくる。

つまり、見せ方を磨くことは、自分の哲学を磨くことと同じなんです。

見せ方にも積み上げが効く
最初から完璧な見せ方なんてできません。僕も何度も失敗しました。文字が多すぎて読まれなかったり、色の使い方がうるさすぎて伝わらなかったり。

毎日出して、毎日整えていくと、少しずつわかってくるんです。ここは削った方がいい。ここは太字にした方が伝わる。ここはあえて沈黙を残そう。

そうやって積み上げていくと、作品と見せ方が一体になっていく。その瞬間、作品は自分らしさを帯び始めます。

まとめ
・作品は、見せて初めて完成する
・見せ方は相手への翻訳である
・余白をどう残すかが、共感を生む
・見せ方を磨くことで、自分の核が見えてくる
・見せ方の積み上げが、作品を生かす


今日の問い🙋
👉あなたの作品は、どんな見せ方をすれば、いちばん相手に届くと思いますか?

作品をつくることと、見せ方を考えること。この二つは、切り離せない。見せ方もまた、作品の一部。今日の積み上げは、ただ作るだけじゃなく、どう見せるかまで考えてみる。

それが、創作を一段深くしていきます。今日も、静かに積み上げていきましょう。

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