10月2日(木):自分の世界観を作る方法とは

積み重ねが世界観を育てる
世界観は一日では生まれない。自分だけの世界観をつくりたい。これは、多くのクリエイターが抱く願いです。

イラストを描いても、誰かの作風に似てしまう。文章を書いても、どこかで見たように感じる。ゲームをつくっても、既存のコピーのように思える。

僕も最初はそうでした。オリジナルなんて、どこにもない気がして。自分にしか出せない色なんて、見つけられない。

やり続けて気づきました。世界観は、一日で生まれるものじゃない。積み重ねの中から、自然とにじみ出てくるものだ。

最初の一歩は、誰かの真似でいい
僕が最初に書いたブログも、誰かの文章のコピーでした。ゲームのアイデアも、既存タイトルの影響そのまま。当時はこれじゃ意味がないと思って落ち込みました。

考えてみると、ギターを始める人は、最初に好きな曲をコピーします。画家も、まずは名画を模写します。それと同じです。

真似ることは、土台をつくる大切な訓練。そこから少しずつ、自分だけの選択が混ざっていく。

小さな選択の積み重ねが色になる
イラストを毎日描いていると、自分でも気づかない癖が浮かび上がってきます。線の引き方。選ぶ色の傾向。キャラクターの表情や、モチーフの偏り。

同じように文章なら、よく使う言葉。自然と出てくるリズム。大事にしてしまう価値観。それらは一回ではわかりません。

何十回、何百回と積み上げる中で、ようやく輪郭を持つ。その蓄積こそが、あなたの世界観なんです。

世界観は、他人が気づかせてくれる
面白いのは、世界観を自分では定義できないこと。僕自身、文章を書くとき静けさを意識しようと思ったことはありません。

読んだ人から落ち着きますねと言われて、初めて自分の強みはそこなんだと気づいたんです。つまり、世界観は自分が名づけるのではなく、読んだ人、見た人が名づけてくれるもの。

だからこそ、発信し続けることが大事です。見せない限り、誰にも気づいてもらえないから。

積み重ねの中にある変化
もうひとつ、大事なことがあります。世界観は固定されたものじゃない、ということ。一年前の自分の作品を見返すと、どこかぎこちなく、粗さも目立つ。

その未熟さの先に、今の自分がいる。つまり、積み重ねは世界観を育てると同時に、世界観を変えていく。

最初からこれが自分のスタイルだと決める必要はありません。むしろ、変わっていくこと自体が、あなたの世界観になる。

世界観を育てる習慣
ここで重要なのは、毎日の積み上げをどうデザインするかです。僕は朝4時に起きて、ノートに一行書くことから始めます。

それだけで、自分の感覚が少し整う。次に、ゲームの仕組みを試作する。小さなループを組んで、楽しいと思える瞬間を探す。

その記録を、音声や文章にして発信する。こうやって、毎日の積み重ねを繰り返す。すると、気づかないうちに自分だけの色が育っていくんです。

見せることもまた、積み重ねの一部
最後に大切なのは、作ったものを見せること。未完成でもいい。途中経過でもいい。ただ出してみる。

その見せ方を考えることも、世界観の一部です。人は、あなたの内面を直接は見られない。だからこそ、見せ方が必要になる。

改行の仕方。写真の明るさ。声のトーン。その一つひとつが、あなたの世界観を形づくっていく。

まとめ
積み重ねが世界観を育てる。
・世界観は一日では生まれない
・最初は真似からでいい
・小さな選択の積み重ねが、自分の色をつくる
・世界観は他人が名づけてくれる
・変化し続けること自体が、世界観を育てる
・見せ方も含めて、すべてが作品の一部


今日の問い
あなたが今日、積み重ねる一歩。それは、どんな世界観を育てると思いますか?世界観は、一気に作れない。

一日一日の積み重ねが、未来の自分の色をつくっていく。焦らず、比べず。今日も静かに、積み上げていきましょう。

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